委員会からのお知らせ

平川賞選考委員会

東京医科歯科大学名誉教授 平川 公義

東京医科歯科大学名誉教授
平川 公義 先生

平川賞選考委員会選考委員長 吉野 篤緒

平川賞選考委員会選考委員長
前原 健寿

故 平川公義 東京医科歯科大学名誉教授(1934〜2012)は、昭和34年3月東京大学医学部を卒業し、昭和44年7月より東京大学医学部附属病院講師、昭和47年5月に東京大学医学部助教授に昇任されました。

昭和53年4月京都府立医科大学教授に就任し、脳神経外科学講座を開講されました。

昭和63年4月より東京医科歯科大学脳神経外科教授として教育・研究・診療に大きな功績をあげられ、平成12年3月31日に東京医科歯科大学を定年退職されました。

平川先生は脳神経外科学の諸領域で多大な業績をあげておられ、中でも頭部外傷の臨床および基礎的研究には脳神経外科医としてその草創期から関わり、この分野でも我が国で最も秀でた研究者の一人でした。昭和40年頃に動物を用いた脳の衝撃体制の研究にいち早く取り組まれ、昭和44年からは日本自動車研究所で、交通外傷時の脳損傷についての研究にも従事されました。

昭和54年には本学会の前身である第3回日本神経外傷研究会を主催されています。

また国際オリンピック委員会医事委員会ボクシングに関する特別委員会に参加され、スポーツによる頭部外傷に対する幅広い啓蒙活動を行われました。さらに交通事故による脳障害の認定作業とそれに伴う障害の啓蒙活動に従事し、高次脳機能障害の実態の解明に正面から取り組まれました。

晩年は血液系の疾患に罹患し闘病中も精力的に活動されましたが、平成24年12月23日御逝去されました。

「平川賞」は、平川公義先生が生前主張された「日本の脳神経外傷の研究•臨床のレベル向上と、世界をリードする役割を担う」ことを目的として、先生の御篤志をもとに創設された賞です。日本脳神経外傷学会員が平川賞を目標として、多くの優れた研究に取り組むことが先生のご希望であると確信しています。多くの先生のご応募をお待ちしています。

平川賞選考委員会名簿一覧

選考委員長 前原 健寿
選考委員
  • 片⼭ 容⼀
  • 齊藤 延⼈
  • 橋本 直哉
  • 成相  直