委員会からのお知らせ
スポーツ脳神経外傷検討
委員会
スポーツ脳神経外傷検討委員会
委員長
荻野 雅宏
スポーツ脳神経外傷検討委員会は、2007年に設立された「スポーツ頭部外傷検討委員会」にその端を発します。スポーツによる頭部外傷の実態解明や予防のための研究、啓発を中心に活動を開始し、重大事故や脳振盪の発生しがちなコンタクトスポーツについてのアンケート調査などを行うかたわら、さまざまなスポーツに適用が可能な「スポーツ頭部外傷における脳神経外科の対応(神経外傷36: 119-128, 2013)」を発表しました。これは、中学校の武道必修化などに伴って社会的関心が高まり、「スポーツによる頭部外傷に関する診療ガイドライン制定を」という声が、日本脳神経外科学会に寄せられたことを受けたものです。
今後も、この領域の国際的なコンセンサスを与えるInternational Consensus Conference on Concussion in Sportによる共同声明などとの整合性を保ちつつ、日本臨床スポーツ医学会(脳神経外科部会)とも連携しながら、わが国の指針をアップデートしてゆく予定です。
このほか、スポーツにおける重大事故として、頭部外傷に次いで大きなウェイトを占める脊椎・脊髄外傷をもカバーすべく、名称を「スポーツ脳神経外傷検討委員会」へと改めました。脊椎脊髄を専門とする委員を増員し、この領域の研究や啓発にもいっそう注力します。2020年に開かれる東京でオリンピックは、そのビジョンのひとつに「未来への継承」を掲げ、1964年の前回大会開催時に比して格段の成熟国家となった日本が、世界にポジティブな変革を促し、それらを未来へ継承していくことを目指しています。
スポーツをこよなく愛する私たち「スポーツ脳神経外傷検討委員会」も、次世代につながる研究、啓発を継続する一方、いろいろな競技団体に働きかけながら、わが国のコンセンサスならびに指針の確立につとめます。
スポーツ脳神経外傷検討委員会名簿一覧
委員長 | 荻野 雅宏 |
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副委員長 | 中山 晴雄 |
委員 |
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オブザーバー |
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スポーツ脳神経外傷検討委員会のお知らせ
神経外傷36巻2号にて「スポーツ頭部外傷における脳神経外科医の対応─ガイドライン作成に向けた中間提言─」について特別寄稿いたしました。